「ヘルメットの着用は義務?!選び方と買い替えのタイミング」

【なぜヘルメットをかぶらないといけないのか!?】

・転倒時の損傷箇所の割合

転倒時の損傷部位を見ると、頭部が圧倒的多数を占めています。転倒の際に路面や縁石で強打する、あるいは自動車等との衝突で車輪に巻き込まれたり、車体や外板で強打することが多いことが原因といわれています。これらによって頭蓋骨骨折や脳挫傷、脳しんとうを起こすケースが多く、死亡に至っています。

頭部64%
胸部13%
腰部6%
全損5%
胸部4%
頸部4%
その他4%




《大切な命を守るヘルメット》

ヘルメットの構造

ヘルメットは基本構造としてシェル(外殻)、ライナー(発泡スチロール)、あごひも、の三要素から成り立っており、それぞれの役割があります。

【シェル】
ヘルメットの外殻。衝撃を受けた際、一次外力を分散させる役割を果たします。
ポリカーボネイト樹脂、ABS樹脂、カーボンなどでつくられる。

【ライナー】
衝撃力を吸収する役割を果たします。

【あごひも】
転倒時などヘルメットをしっかり保持するための役割を果たします。


『ヘルメットは頭にぴったりのサイズを選ぼう!』

頭の形状は人種によって違う

頭部の形状は、個人差がありますが、一般的にアジア人は丸い頭部形状が多く見られます。

【欧米人の頭部形状】
頭部は縦長に近く、側頭部が狭く額、後頭部が張り出している。

【日本人の頭部形状】
頭部は円形に近く、側頭部も張り出している。
注意:個人差はあります!


『なぜサイズのあったヘルメットが必要なのか』

もし正しいサイズのヘルメットを使わなかったら

【サイズが大きすぎるヘルメット】
万一のアクシデントの際、転倒のはずみでヘルメットが脱落するおそれがあります。

【サイズが小さすぎるヘルメット】
ロングライドで長時間ヘルメットを被っていると、圧迫により痛みや不快感を感じるおそれがあります。

『正しいサイズの選び方と手順』

ヘルメットは実際にかぶって自分によくあったサイズを選びましょう

⑴自分に合いそうなサイズのヘルメットを選ぶ。
⑵あごひものバックル(留め具)をはずす。
⑶ヘルメットの後頭部に位置するあたりについているアジャスターを緩める(ついていないものも存在する)。
⑷あごひもが邪魔にならないように両手で広げながらヘルメットをかぶり、あごひものバックル(留め具)をとめる。
⑸ヘルメットの先端が眉毛のすぐ上にくるようにヘルメットの角度と位置を合わせます。
⑹アジャスター付きの場合は、ヘルメットの前側を抑えながら、アジャスターのダイヤルを締めていきます。

サイズ判定

【きつい場合】

・明らかに小さい。
・痛くはないがどこかにあたっている感じがする。
・こめかみが締め付けられる感じがする。
・ヘルメットが途中で止まっている感じがする。
⬆︎どれかに該当する場合は、もう一つ大きめのサイズを選んでください。


【ゆるい場合】

・明らかに大きい
・アジャスターだけで支えられている感じがする。
・左右に大きく振れる。
・頭頂部しかあたっている感じがしない
⬆︎どれかに該当する場合は、もう一つ小さいサイズをを選んでください。

【適正と思われる場合】
・緩すぎず、痛いところや窮屈さを感じる部分がない。
・帽子をかぶる感覚で自然とかぶれている。
・ヘルメットをしっかりと頭頂部までかぶれている。
・アジャスターを締めたらフィット感がよくなった。




『ヘルメットの使用期間、寿命、買い替えのタイミング』

ヘルメットの耐久性を考慮して、ヘルメットのご使用開始から約3年を目安に買い替えをお薦めしています。

「使用開始後3年をめやすに買い替えをお薦めする理由」

サイクリングは屋外で行うスポーツであり、そこで使用されるヘルメットは紫外線や雨・土などの自然環境はもちろん、ご自身の汗や皮脂などにさらされています。それらが要因となりヘルメットは徐々に材質劣化が進行するため、長くご使用になられたヘルメットでは万一のアクシデントの際に十分な保護性能を発揮できないおそれがあります。古くなったヘルメットはずっと使い続けず、3年をめやすに交換するようにしましょう。


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