自転車で病気を予防できる!

「自転車運動などの運動には、生活習慣病などを予防する効果がある。生活習慣とは、食事の内容と量、運動量および睡眠時間のこと。」


糖尿病の予防

糖尿病の三大治療法は、運動、食事療法および薬物療法(インスリンの投与)であるとされている。
運動は必須で、運動としては自転車運動などの有酸素運動が望ましい。 運動により血液中の糖分が筋肉によって使われ、血液中の糖分が減少するため糖尿病の予防となる。
糖尿病および隠れ糖尿病は、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる。


心筋梗塞の予防

動脈硬化は心筋梗塞の危険因子となっているが、運動は動脈硬化に対する予防や治療の効果が認められている。動脈硬化は高脂血症が危険因子となっている。
運動は脂質代謝を改善し、高脂血症や動脈硬化の危険を減少させる。運動は有酸素運動が適当。
なお、心筋梗塞の危険因子としては、高血圧、高脂血症、喫煙、運動不足、ストレス、肥満および高齢が言われている。


心臓病の予防

英国心臓財団によれば、1週間に少なくとも30km以上のサイクリングをすると、冠状動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)になる危険が半減するという。


脳卒中の予防

脳卒中(脳出血、くも膜下出血および脳梗塞など)の危険因子として、高血圧、糖尿病、肥満などが指摘されており、運動はこれらの改善効果がある。


骨粗しょう症の予防

運動によってカルシウムが骨に沈着し、骨が丈夫になる。


寝たきりの予防

ペダル漕ぎによって腸腰筋が鍛えられ寝たきり予防となる。歩行では鍛えられない。
腸腰筋(ちょうようきん): 背骨の下部(腰椎)から骨盤をまたいで太ももの骨(大腿骨)の付け根につながる筋肉。
上半身を支えて姿勢バランスをとり、脚を大きく持ち上げる大事な働きをしている。
ペダルを踏む時に太ももの筋肉である大腿四頭筋(だいたいしとうきん)を、脚を引き戻す時に腸腰筋を使っている。


認知症の予防

有酸素運動は認知症の予防となる。(NHK「ためしてガッテン」より)
認知症  :  脳や身体の疾患が原因となり、記憶、判断力などに障害がおこり、普通の社会生活がおくれなくなった状態。
10時10分を指している時計の絵が書けないと、認知症と言われている。


血管の若返り

ペダルを漕ぐと血流速度が速くなり、その効果で血管年令が若くなる。重いペダルを踏みしめると、筋肉が強く収縮して血管を圧迫し、かえって血流を妨げる。


寿命の延長

有酸素運動によって活性酸素の除去能力が向上することにより、活性酸素による細胞破壊が減少し、健康寿命が長くなる。
英国のケンブリッジ大学の研究チームの調査によると、次の生活習慣のある人は、そのような習慣のない人に比べて14年長生きだという。
(1)適度な運動を毎日している、(2)たばこを吸っていない、(3)飲酒はほどほど、(4)野菜・果物を十分に取っている。


 

コメントを残す